繊細な技術と想いを、もっと多くの人へ──Nexus Mediaが生まれた理由

History of Nexus Media

Nexus Mediaは、もともと5年前に立ち上げたメディアです。当時は今のように洗練されたサイトでもなく、試行錯誤の連続でしたが、「これはいつか形になる」と信じて、ひとつひとつ積み上げてきた記憶があります。

なぜNexus Mediaを始めようと思ったのか。そこには、自分の原点とも言える体験と、ずっと心の中にあった違和感が関係しています。

私がITの世界に興味を持ったのは、1995年に大流行したWindows95との出会いがきっかけでした。当時、日本中でパソコンブームが巻き起こり、初めてパソコンを手に取ったときのワクワク感は今でもはっきり覚えています。ディスプレイの中に広がる世界、インターネットの可能性に触れ、「これはとんでもない道具だ」と直感的に思いました。それ以来、ITにのめり込んでいくことになりました。

しかし、もっと深いところでは、ITに限らず“高度な技術で生み出されたもの”全般に対して、自分は強く惹かれていたように思います。たとえば、伝統工芸や芸術作品、職人技と呼ばれるような繊細な手仕事。普通の人では到底真似できないレベルの技術や、美しさの中に込められた精密な計算。それらを見るたびに、心が震えるような感動を覚えていました。

ただ、その一方で、ある種のもどかしさも感じていました。というのも、そういった優れた技術の多くは、説明されなければ凄さが伝わらないことが多いからです。例えば、精密な金属加工の技術や、素材のわずかな違いにこだわった伝統工芸品などは、背景や工程を知らなければ“ただの物”に見えてしまうこともあります。

また、実際に素晴らしい技術やプロダクトを持っていても、それが一般に知られていないことも多く、「こんなにも凄いのに、なぜもっと注目されないんだろう」と思うことが頻繁にありました。

そうした体験を積み重ねるうちに、私はある思いを強く持つようになりました。

「世の中にまだ知られていない、けれど本当に価値ある技術や想いを、もっと広めていく場所が必要だ」

その想いが、Nexus Mediaの出発点になりました。

Nexusという言葉には「繋ぐ」という意味があります。そしてMediaは「伝える手段」。つまり、Nexus Mediaとは「人と人、人と技術、想いと世界を繋ぐメディア」なのです。

このメディアを通じて、私は多くの方の「伝えきれない技術」や「埋もれている価値」に光を当てていきたいと考えています。表面的なPRではなく、その背景にある情熱やストーリー、技術者の想いまでしっかり掘り下げて伝えることで、見る人の心に届くような発信を目指しています。

インタビューや記事制作の際には、「それはなぜそうしているのか」「どこに最もこだわっているのか」など、表に出にくい部分を引き出すことを特に大切にしています。なぜなら、そうした“見えにくい部分”こそが、そのプロダクトや技術の本質だと思うからです。

Nexus Mediaが扱う分野は、工芸やアート、テクノロジー、地域産業、スタートアップまで多岐にわたりますが、根底にある価値観はすべて共通しています。それは、「本当に素晴らしいものを、より多くの人に知ってもらう」ということです。

この5年で、PRの形も大きく変化しました。SNSの普及、動画コンテンツの浸透、インフルエンサーの登場。多くの情報が溢れる今だからこそ、Nexus Mediaは「質」にこだわり、静かだけれど芯のある情報発信を続けていきたいと考えています。

これからも、知られざる価値に光を当て、誰かの心に響くストーリーを紡いでいく──それがNexus Mediaの使命であり、私自身の願いです。