森宣博が守っている判断軸とは。誘いが増えた時こそ立ち止まる理由
事業が進むにつれ、ありがたいことに会食やミーティングの誘いは増えていきます。
しかし、これらすべてに反応していては、本来やるべき事業そのものが停滞します。
「チャンスかもしれない」という誘惑に対して、
私が厳格に守っている3つの判断軸についてお話しします。
1.「夏休みの宿題」を残して遊びに行かない
新たな出会いは魅力的です。
しかし、私の最優先事項は常に「目の前のタスクの完遂」です。
やるべき実務が終わっていないのに、外へ出て人に会うこと。
これは、夏休みの宿題を終えないまま、不安を抱えて始業式を迎えるようなものです。
タスクが未完了の状態での会食は、現実逃避に過ぎません。精神衛生上も良くありませんし、
何より仕事の質が落ちます。
「まずは手元を固める」。
これができていない段階での誘いは、どんなに魅力的でも断る勇気が必要です。
2.「往復込み」のコスト計算をする

誘いを受ける際、会っている時間だけで判断してはいけません。
例えば、片道1時間の場所へ行く場合、
移動(往復):2時間
会食:2時間
合計で4時間のブロックが消えます。
スタートアップにおける4時間は極めて貴重です。
「その4時間を今の事業に投下したら、何ができるか?」
それと比較し、それでもなお外に出る価値があるかどうかを冷静に天秤にかけます。
移動時間を含めた総コストに見合うリターンが確信できない限り、安易に動くべきではありません。
3.「テイクのマインド」で動くのは危険
コスト計算をした上で「行く」と決めた場合、次に大事なのはマインドセットです。
ここで
「何かを得よう」「相手からメリットを引き出そう」というテイク(Taker)のマインドで臨むのは危険です。
期待外れだった時の徒労感が大きいからです。
私は、以下のいずれかのスタンスを持てない誘いには行きません。
楽しむ:何があっても、その場を楽しむ
学ぶ:どんな相手からも学びを見つける
与える:相手のためになる情報を提供する
「何かをもらう」のではなく、「自ら価値を作り出す」心持ちで臨めるか。
それができないのであれば、その誘いは今の自分には不要なものです。
結論
誘いが増えるのは、順調な証拠です。
しかし、それに流されると本末転倒になります。
宿題は終わったか?
4時間の価値はあるか?
ギブのマインドで行けるか?
このフィルターを通すことで、時間の浪費を防ぎ、本当に意味のある出会いだけを残すことができます。
あなたの判断軸も、言葉として残してみませんか

事業を続けていく中で身についた
判断の基準や、選ばなかった選択肢。
それらは、スタートアップ経営や事業運営に悩む人にとって、何よりも現実的で価値のある情報です。
ネクサスメディアでは、スタートアップ経営者や事業責任者が培ってきた思考や判断軸を、
誇張せず、読み物として丁寧に記事化しています。
成功談である必要はありません。
再現性のあるノウハウでなくても構いません。
「なぜ、その判断をしたのか」
「何を基準に、選ばなかったのか」
そうした経営の思考プロセスそのものが、これから事業に向き合う誰かの指針になります。
もし、これまでの経験や判断を経営者のPR記事として整理してみたいと感じられたら、
記事という形で残すことを検討してみてください。
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